アービトラージ(arbitrage)は、ブックメーカー間のオッズの違いを活用することで、どの試合結果になったとしても確実に利益を得ることができる特定のベッティング手法を指します。
ブックメーカーは、多くの場合、独自のスポーツ分析や情報ソースを元にオッズを設定します。そのため、同じスポーツイベントでも、異なるブックメーカー間でオッズに違いが生じることがあります。アービトラージでは、これらのオッズの差を的確に見つけ、複数のブックメーカーに対して戦略的にベットし、その試合がどのような結果になろうとも利益を確保できるというアプローチを採ります。
例えば、あるサッカーの試合を考えてみましょう。
ブックメーカーX ホームチーム (1.5) アウェイチーム(2.5)
ブックメーカーY ホームチーム(1.2) アウェイチーム(3.5)
というオッズが存在したとします。
この場合、プレイヤーがXでホームに7,000円、Yでアウェイに3,000円をベットした場合、ホームが勝つと10,500円(+500円)、アウェイが勝つと10,500円(+500円)と、いずれの結果になっても500円の利益が生まれます。
これがアービトラージという戦略です。
但し、確実な利益を追求するアービトラージですが、もちろんリスクも存在します。まず、実際に利益を得るためには、高額な資金が必要になることが多いです。また、オッズが変動するリスクや、ブックメーカーにアカウントが凍結されるリスクも考慮する必要があります。
多くのブックメーカーは、アービトラージを行うユーザーを好ましく思っていません。これは、ブックメーカー側が想定している以上のリスクを負担することになるためです。そのため、多くのブックメーカーではそもそもアービトラージを禁止しています。アービトラージをしているのが運営に発覚した場合は、資金が没収される恐れもあるので、アービトラージを実践する前には必ずブックメーカーの利用規約を確認しましょう。
一方で、アービトラージを公然と受け入れているブックメーカーも存在します。その代表例がピナクルです。ピナクルは、アービトラージを行うユーザーを歓迎し、その上で独自のオッズ設定やリスク管理を行っています。アービトラージを利用したいならピナクルで遊ぶことをおすすめします。